阿南の地で味わえる本格四川料理「神龍(シェンロン)~XENLON~」

妥協は絶対しない。とことんまで追求された中華の真髄がここに。

徳島県内に中華料理を謳う店は数あれど、本格的な中国四川料理を味わえる店はそう多くない。そのひとつが阿南市羽ノ浦町の人気店「神龍(シェンロン)」である。
本格的でありながら、抑えられた価格設定も人気の理由。ランチタイムには開店前から続々と人が集まり列になることも。ディナーも予約必至だ。店内は活気に溢れていて、担々麺、炒飯、エビチリ、青椒肉絲…厨房からはどんどん料理が運ばれてくる。
なかでも人気は一日に出る料理の半分以上を占めるという麻婆豆腐。これを食べるために、県下から、いや県外から足を運ぶ人もいる。
ビリっと効いた山椒、フワッとしながらも食べ応えを感じる豆腐、辛さも絶妙で、ご飯と一緒にいただくとこれがまた旨い。いくら食べても飽きがこないため、何度も頼んでしまう一品だ。
シェフでありオーナーでもある児島さんは、地元阿南市羽ノ浦町出身。かつて料理の鉄人として一世風靡した「陳建一」氏のもとで、10年間四川料理の修行を積んだ本格派だ。
きっかけは高校生の時だった。当時人気絶頂だったテレビ番組「料理の鉄人」をなにげなく見た時、華麗に鍋を振って様々な料理を作りだす陳さんの姿に感動した。「中華の料理人になりたい」と高校卒業と同時に上京し、赤坂にある陳さんの店で修業を積んだ。
徳島に戻ってきたのは28歳の時。徳島市内の百貨店の中華料理店でシェフを務めながら、自分の店を持つ夢に向かって邁進した。そして約2年後、ふるさとの阿南市内に現店舗をオープンすることとなる。
四川料理などの辛いものに馴染みがなかった当時は、口に合わない、こんな店はダメだと批判を受けることもあった。しかし味や価格、運営方法にも工夫を凝らしながら続けていくうちにだんだんとファンが増えていったという。
児島さんは「大変なこともあったけど、妥協は絶対しなかった。地域の方々の協力や助言もありがたかった。ここまでこれたのはその方々のおかげ」と話す。
料理に使う食材には、地元産の肉や魚介、野菜なども積極的に取り入れている。「阿南にはいい店や食材が本当にたくさんあるんです。県外や海外からも、もっと阿南に来てもらいたい。でも知ってもらうには店側や地域の努力も必要ですよね。」
言葉の通り、地元企業との交流会を催したり、小中学校の食育や料理教室などの講演も手掛ける児島さん。地域の力を合わせて阿南を盛り上げていきたいという強い気持ちが伝わってくる。
「ちなんだわけではないが、アニメのドラゴンボールに出てくる神龍のように、人の夢を叶えられる存在になれたら、というのは大きく出すぎかな(笑)」
熱い気持ちで彼が振る鍋から作り出される料理を、ぜひ一度味わってほしい。

神龍(シェンロン)~XENLON~
〒779-1102 徳島県阿南市羽ノ浦町宮倉芝生1-3
電話番号:0884-44-1306
営業時間:ランチ11:00~15:00(L.O 14:00)
     ディナー17:00~22:00(L.O 21:00)
     ※スープがなくなり次第終了
定 休 日:第1・第3月曜日(祝日の場合は翌日)、水曜日
駐 車 場:20台
 

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