変わらない味を守りながら
進化し続けるハンバーグ店
阿南市の中心部から国道を南へ車で約15分、インパクトのあるトーテムポールとログハウスが目に飛び込んでくる。1987年創業、阿南でハンバーグと言えば地元の誰もが思い浮かべるのがここ『WUTO-WURK』。
創業時から変わらないレシピで作るふんわりジューシーなハンバーグは自慢の味。ステーキなどの肉料理やデザートも豊富で、幅広い年代に人気のお店だ。
現在のオーナーは2代目、先代より受け継がれた味を大切にしながら、地元の食材を使った新たなメニューを多く作り出している。
なかでも阿南市のブランド食材「しいたけ侍」を使った「拙者!!しいたけ侍ハンバーグ」はインパクト抜群の人気メニューだ。
また、徳島県南の旬の食材を使ったシーズンメニューも豊富で、季節の食材と組み合わせることで様々な表情を生み出し、訪れるお客様を飽きさせない。
「こだわりが強く情熱あふれる生産農家さんがたくさんいるんです。その食材を使わせてもらった料理は評判がいいんですよ。僕は食材の力を借りているだけなんです。」
そう笑顔で話すオーナーは、常に謙虚に楽しみながら“地元のおいしさ”を探し出し、料理に取り入れていく。育てている人の想いを伝えることが自分の使命だというその姿に、生産者が感銘を受け、快く食材を提供してくれるのだ。
その食材はスイーツにも生かされている。「別腹こそ本命」と言わんばかりのこだわりぶりだ。
地元で採れたストロベリーやマンゴー・栗など、旬のフルーツをたっぷり使ったデザートは、季節ごとはもちろん毎年違った味わいを楽しめる。
市街地から少し離れた立地も魅力のひとつ。テラス席からは橘湾が一望でき、事前にオーダーすれば花火の演出も可能なので、特別な日に利用する人もいるそう。
長年愛されてきたのは、ファミリー、カップル、ビジネスや女子会など、訪れる人の様々な場面に寄り添い、その時間を充実させることを大切にしているからだろう。
今後は県南の食資源をさらに活用したジビエなども取り入れたいという。料理への探究心はどこまでも尽きないようだ。
常にチャレンジを続ける2代目オーナーと、地元愛あふれるスタッフの心地よいおもてなし。店内にはいつもお客様の笑顔があふれている。