地元野菜とタケノコをたっぷり使った農家レストラン。

阿南の人は口が肥えているんですよ
だって、美味しいものがたくさんあるんだもの

午前5時。まだ夜も明けきらないうちに「のうき屋米米(まいまい)」はオープンする。
季節によってはまだ暗い時間だが、開店と同時にぞくぞくと人がやってくる。

出勤前のサラリーマン、釣り人、県外から来たサーファーや早朝散歩のついでにフラっと立ち寄った地元の人など様々。彼らの目的は、もちろん「朝ごはん」だ。

朝ごはんのメニューは、和食、洋食、朝カレー、ボリューミーな「がっつり」から選べる。「がっつり」以外はほぼ550円。
「しっかり朝ごはんを食べてもらいたいですね。近頃は朝食を食べない人もいるようですが、一日のエネルギーの源は大切にしてもらいたい。」とのオーナーの願いがあらわれている。
10時30分から14時までは、ランチタイム。魚料理はもちろん肉料理も充実していて、しっかり食べたい人もOK。
男性も女性も、お年寄りも満足できるラインナップが嬉しい。

オーナーの西條さんの本業は農機具販売。地元の農家の方との絆から生まれたのが「のうき屋米米(まいまい)」だ。

身体に優しい家庭料理・薬膳料理が自慢の農家レストランで、コンセプトは「地元の野菜を食べて健康になろう」。
薬膳というと少し大げさだけど、旬の野菜やお魚を使い、食材がもつ栄養素をこわさないよう丁寧に作られた料理は体にゆっくり、やさしく吸収される。

食材はすべて地元産。地元農家とつながりが深いため、豊かな自然に育まれたさまざまな食材が豊富に手に入る。
なかでも、阿南の特産品であるタケノコ(特に穂先タケノコ)はその大黒柱。阿南市には県内の半分近くの竹林があり、古くからタケノコ農家も多い。
ここで作られるハンバーグやお味噌汁には、隠し味として穂先タケノコから作られたタケノコパウダーやペーストが使われている。ほんのりと懐かしい味がするのはこのためなのか…。

タケノコには食物繊維・カリウム・チロシンなどの成分が含まれ、便秘解消や、体内からコレステロールや塩分を排出する作用がある。
また、やる気や集中力もアップするといわれており、春に旬を迎えるタケノコの豊かな香りは私たちの体を冬の眠りから冷ましてくれるかのようだ。

毎日仕入れをした食材からその日のメニューを考える。
その時期に取れ、その時期に一番おいしく栄養価が高い食材を使うこと。それが一番体にいいのだ。

阿南は本当になんでも美味しい。「阿南の人は、口が肥えているのよ、いつも美味しいものを食べているから。」と茶目っ気たっぷりに笑うオーナーの地元を愛する心と、人とのつながりがこの店を支えている。


のうき屋米米(まいまい)
徳島県阿南市下大野町渡り上り544
電話番号:0884-24-8825
交通アクセス:徳島バス阿南 加茂谷⇔中林方面15 下大野東より徒歩3分
営業時間:5:00〜14:00
定休日:日曜日
駐車場:有

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