新鮮で美味しい！魚屋さんが作る自慢の定食

魚介類にはビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、低カロリー高タンパクでありながらDHAやEPAなど身体に必要な成分が多く含まれることはよく知られている。
世界では、近年の健康ブームの影響でその消費量は年々増加しているが、逆に日本では、魚嫌いの子どもが増え、大人も魚介類を口にする機会も減ってきているようだ。

「おさかなひぐち」の店長樋口さんは、そんな昨今の魚ばなれをなんとか食い止めたいと考えた一人だ。
商店の鮮魚担当で培った目利きを活かして、その日市場で仕入れた新鮮な魚料理が食べられる店を阿南市那賀川町にオープン。
「魚ってこんなに美味しいんだってみんなにわかってもらいたいし、栄養がたっぷりだから特に子どもに食べてもらいたい」と四国・徳島産や阿南産など地元の食材にこだわり、とにかく新鮮でその時一番おいしい旬の魚を格安で提供する。

古い店舗を再利用したシンプルな店構えだが、一歩入れば木のカウンターテーブルに椅子が並び、壁からはお魚の装飾が可愛らしく顔を出す。
何より「いらっしゃい！」と出迎えてくれるスタッフのハツラツとした声と爽やかな笑顔がいい。

食事ができるのは、11時から13時30分の平日のランチタイムのみ。その日の朝仕入れた魚をふんだんに使ったメニューはもちろん鮮度抜群だ。

６種類の刺身が盛り合わせで食べられる「おさしみ定食」は人気ナンバーワン。
「海鮮丼」は旬のネタがどっさり乗せられ、もはやゴハンはどこにあるのやら。これだけ多くの種類の魚を一度に取れるのは大きな魅力。
また、魚の油には肉と違って体内で合成できない必須脂肪酸が含まれているので、脂質が多そうなお魚でも安心していただける。

ボリューム重視なら、揚げ物とお刺身の両方が楽しめる「サービスランチ」がおすすめ。
ほかにも焼き魚などの単品をブラス200円で定食にできるなど、お好みに合わせて注文できるので、カロリーを抑えたい人にも嬉しい。主役の魚介はもちろんだが、魚のアラからダシを取った味噌汁も絶品だ。

旨い魚が安く食べられるとあって、連日多くのお客さんが足を運ぶ。
地元のサラリーマンやガテン系のお兄さんはもちろん、親子連れや若いカップルも訪れる。県外から来るお客様も珍しくないそう。