山・川・海・街。阿南を余す事なく「4CORNER」

阿南の自然環境を利用したアクティビティ体験を提供する4CORNER。その名称は、「山」「川」「海」という自然、そして「街」を意味し、それら4つの魅力を持ち合わせた阿南を余すところなく楽しもうというコンセプトから名付けられた。
代表を務めるのはグランフィットネス阿南観光協会の理事でもある吉積さん。インテリア専門店を本業としているが、アウトドア好きの趣味が高じて2018年8月に4CORNERを立ち上げたという。ここでは、おもに川、街、山のアクティビティ体験を行っている。

阿南市北部を横断する清流、那賀川で体験できるアクティビティのひとつがパックラフト。折りたたんで「パッキング」ができる「ラフトボート」の造語であり、空気で膨らませる事によって浮力をもち、パドルで波を乗り越えて進む。ラフティングに似ているが、乗船人数が1～2名と少なく、自分で操縦して船をコントロールするドキドキ感が味わえる。
ハードルが高そうに見られがちだが、安定感があり、初心者でもほぼ転覆しないので始めやすい。小学4年生から参加でき、小学生は基本大人と２人乗りで安全にも配慮している。
準備から片付けまで約3時間。ウェットスーツ等は貸し出してくれるので、水着と濡れてもいい靴とタオル等を持参すれば参加できる。

そして同じく川で行うSUP（Stand Up Paddleboard）であるリバーサップも初心者が始めやすい水上スポーツ。
那賀川の河口など流れの少ないポイントでクルージングしたり、釣りをしたり、ゆっくり景色を眺めたり…。自由度が高く、奥が深いので楽しみ方は無限大。年齢問わずハマる人続出で、体験場所を変えたり、メンバーを変えたりして何度も参加する人もいるそうだ。

阿南の街を楽しむにはレンタサイクル。阿南駅前のカフェ＆バルNuuNにて、フランスの自動車メーカー「ルノー」の自転車を貸し出している。折りたためて持ち運びも簡単なので、車や公共交通機関で運ぶことも可能だ。レンタサイクルに乗って、阿南市街のグルメスポットを巡ったり、自然を満喫してもらいたいという。
そして、山も忘れてはいけない。まだ計画段階だが、水上スポーツのオフシーズンには、歴史的価値の高い遍路道「かも道」をトレッキングし、西日本最長の太龍寺ロープウェイを体験できるメニューを予定している。

「事業を始めて改めて地元の自然の豊かさを実感しています。今後いろんな事業者と協力し、阿南にしかない唯一無二なものを作り上げ、発信していけたら…」そう語る吉積さんは、グランフィットネス阿南のコンセプトである「心も身体も自分に還る」という言葉が好きだという。
心も体も満たされる充実した時間を過ごして日々の活力にして欲しい。加えて阿南を好きになってくれたら最高だ。